tsurihage

the last cut

December 31, 2019

自分のバス釣り人生のスタート地点とも言えるおりきさわボートが年内で閉店することとなり、
釣り納めを兼ねて挨拶に行ってきた。

始めたばかりの頃は運転免許も持っておらず、バスや電車で通っていた。
最初の頃は右も左も分からないので予約の電話の際に送り迎えをお願いしていたが、
何度か通ううちに田舎の生まれなのでそうそう毎度送ってもらうのも申し訳ないと思い
荷物を引いて歩いてバス停まで行こうとすると家族の誰かに引き止められ、
結局送ってもらうのがいつもの流れになっていた。
なんなら歩いてる途中で発見されてそのまま送ってもらうこともあったぐらいなので、
それからは流石に観念して素直に送ってもらうのを待つようになった

そんな暖かい人柄溢れるボート屋でバス釣りのスタートを切れたからこそ、
今では船も車も免許を取り、東西南北の釣り場へ走り、ついにはボートの購入を企てるぐらいにはバス釣りにハマることができたのだと思う。

今までお世話になったお礼に地元のものではあるが秘蔵の酒を持って行った。
帰着後手渡してお礼の言葉を伝えたかったが堪え切れず感極まってうまく喋れなかった。
酒の一本程度で返せる恩ではないと思うが、これからも大物を求め続けることでそこに繋げたい。

ただ、最後に相応しくきっちり魚をキャッチして終えることができた。

年明けに父親とどこか房総リザーバーで釣りをする予定になっているので、予習を兼ねてディープのチェックをひたすらしていた。
しかし今年の台風の影響か、今更ターンオーバーのようになっていてディープのメジャースポットはことごとく水質が悪かった。

久しぶりにがっつりライトリグをやっていたが全く反応はない。
そしてフィールドを見れば見るほどシャローの水質が良く、ベイトが残っている。

そう言えば、起きてからふとスピナベを持って行った方がいい気がして
一度束ねたタックルをバラしてまで急遽追加していたことを思い出したので
ここは菊本さんよろしく自分の閃きを信じて帰着までスピナベをひたすら巻くことに。

おりきさわへと続く最後のストレッチを流し続け、
いよいよ桟橋が見え始めた時、小さいがしっかりしたあたりがロッドを通して手元に伝わる。
ラインが反転して走るのを確認してからフッキング。

冬だが上顎にしっかりかかる本気喰いをするぐらいにはきれいでパワフフルな魚体が上がってきた。

変顔で自撮りしていたらたまたま近くを通りかかった方が写真を撮ってくれた。

タックル

未だ台風の影響が強く残っていて全体的に濁っているので霞ヶ浦っぽいカラーをチョイス。
それなりに理由もあるが、単純にDゾーンにもあるけどこの色が好きなだけだったりはする。
カーブフォールからのスローロールで沈んだ枝にコンタクトした際にヒットした。

という訳でこの一本のみながら、冬にシャローの貴重な魚で1年を、
そしておりきさわボートから出船する釣りを締めることができた。

今まで大変お世話になりました。 おりさわボートと、ご家族の皆さんのこれからに幸多きことをを祈っています。